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2016年7月3(日) U川I川  気温24-27度

オジサン達の朝は早い 山野端が白々としてくると自然と目が覚めそわそわしてしまう
岩魚ちゃんが起き出すにはまだ早いとは分かっていても 何処かで時間を上手く使って調整するなんて言う事が出来ない
すなわち 昨日用意してあった朝食と暖かい缶コーヒーを余裕を持った振りをしながら出来るだけ時間を掛けて頂くが
食べ終わってからは当然する事も無く 「いこか!」 となってエンジンを始動させる

朝7時前 こんな早くから先行者は居ないだろうと喋りながらも内心はドキドキ それは入渓点に近づくほどドキドキドキドキしてくる
小心物なのは僕だけなのだろうかそれとも彼も はたまた皆さんも?
幸いにも誰もまだ来ていない所にモコを滑り込ませる事が出来たので もう釣れたようなものだとほくそ笑みを浮かべながら変身
流れに降りてタックルを組んでいると メイフライもやって来てもう楽勝ムードではないか



 朝からメイフライ

ところがどうだろうか 河辺には足跡がクッキリ残り 渓魚の反応はシビア
そしてお天道様は一向にパワーを発揮せず何だか肌寒い川歩き

入渓から2時間が経とうとした頃に ようやく1匹の岩魚ちゃんがしっかりとフライを口にしネットに収まってくれた



ふ〜どにか一匹〜

やっぱり日曜日は厳しいと言う認識を今日もし直しても 今更退渓も出来ないので奇跡を願いつつ更に釣り上がるが
もう一匹の追加のみ ラストポイントの3連の滝も不発に終わり 意気消沈で林道に上がった時には既に正午を回っていた

取りあえず移動し 午後でも人の後でも釣れると信じている向かうと奇跡的に車は無い
気持ちをリセットしつつ遅いランチを食べつつ 励まし合う二人

そして 再入渓
相変わらず調子の出ない相方を極力先に行かせて進むが こっちは更に足跡が多い
何とか僕が1匹を追加し 「ここから本番!」とハッパを掛けるも・・・

堰堤手前の大きなポイント
流れ込みの深場から20m程は水深1m強の深瀬、そこから徐々に駆け上がり開けてすぐ下流に流れ下って行く
過去の実績もそこそこ有るフライフィッシング向けの大場所

その駆け上がりの辺りをゆっくりとクルージングする良型を見た二人のテンションは急激に上がり
「大きいんじゃない!」 「28cm位かな」 となるべく平静を装ってはいるが もしかしたらこれがラストチャンスかもと 緊張も高まる

クルージングするターゲットが上流を向いたのを見計らって フォルスキャストを2回 そして シュート
フライはターゲットの左上流2m程に着水 少し逸れたと 彼も思ったに違いなかったが
そのまま流下するフライはやる気の有るターゲットの目に留まった様で ゆっくりと尻尾を振って左上流に前進し始めた
あと1m 50cm ドキドキする時間が流れる
フライも渓魚もゆっくりゆっくり お願いだから最後にスピードを上げたりプイッと横を向いたりしないで
30cm 20cm 10cm 5cm ”シュポ!” そんな感じだった
一呼吸置いて 彼がブッシュマスターを立てると 静かな刻が一気に一対一の力勝負の時間に切り替わった

奥に行こうとロッドをひん曲げる渓魚をそうはさせじと堪えると 今度は右に走る
少しずつラインを手繰ってにじり寄るグロちゃん
遠目に見えた影は泣尺だと思っていたが 徐々に近づく魚体は明らかに尺オーバー
白い岩魚のシルエットは白い流れに同化してその存在感を消していた様だ
抵抗する岩魚が今度は下流に走る!  この魚体が流れに乗って下ったらヤバいと思って僕もネットを手にして下流側に待機

何とか耐えた! そして上流を向いた岩魚ちゃんを徐々に寄せたグロちゃんはネットを流れに差し込み遂にネットイン
大逆転の1匹は 33cmの超別嬪尺上さん
おっさん二人は ガッチリと握手を交わした



樹木ドクター石黒グロちゃんが 遂にやりました〜

その後 急に饒舌になった相棒が 「モー帰ってもええよ〜」 とか言うのを 「待て待て俺も釣る〜!」と返してもう暫く行く
8寸程の岩魚ちゃんを お互い1匹ずつ追加した所で 本日終了



ラストの岩魚

帰り路 「そう言えばグロちゃんはこの流れと相性が良いね、10回位一緒に来て3回尺上じゃない〜」
なんて褒めたら 「年券買お〜」 だって



本日7/3の釣果
グロちゃん 岩魚ちゃん 2匹
僕 岩魚ちゃん 4匹



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