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2016年10月24~28(月~金) 北海道 まぼろしの魚イトウ旅

夏の終わりごろ グロちゃんから北海道朱鞠内湖へまぼろしの魚 イトウ を釣りに行こうと言うお誘いが有って
「ええよ~」と返事をした
彼のと僕の日程を予想し合わせた所 何と月曜出発の金曜帰りと言う サラリーマン時代には考えられねい日程が決まった

出発までに彼はビューラーのロッドを新調し練習し
僕はJ-SWITCHに合わせたシューティングシステム(フローティング・インタミ・シンキング)を新調し練習した

当日出発する三重県も愛知県も好天でまだ夏を引きずっているし 前日までは北海道は暖かい様だったが
新千歳空港を降りて支笏湖に向かう途中 寒気がやって来て 雪は降る風は吹く突然の悪条件
それでも朱鞠内の予行演習とネオプレンウエーダーに変身し 僕的には初めての湖の釣りを真面目にやって見ようとした
最初に立ち込んだ所はちょっとした岬で 大きめの石の上に乗って ロールキャストやナンチャッテスペイキャストを試みていたが
水面は波が徐々に大波となり”ザブン ザブ~ン”と押し寄せ転びそうになり危険を感じたので湾の方へ移動
するとバックは取れないし風は強風の中 頑張ってロールで送ってキャストしようとすると2回に1回位葉っぱが釣れる
心が折れかけて来たとき 岬の方に残っていた相棒が濡れ鼠で戻って来た
沈したのである! はい 撤収!

高速を旭川に向かって走って行くと 徐々に雪が道路に積もっているので安全運転を心がけホテルに着いたが
駐車場は歩いて3分程離れた場所 レンタカーをそっちに停め 歩いてチェックインするのだが
北海道をなめている相棒は 裸足にクロックス アホです



支笏湖は美しかった                旭川も当然雪景色

その寒そうな足のまま 居酒屋へ レッツゴーでした



翌日 朱鞠内湖1日目

朱鞠内湖へ向かう途中の道は 雪が有ったり無かったりで逆に危険な感じでしたが
目的地に近づくにつれ 一面の雪となり雰囲気が出て来ました

駐車場に到着すると 既にフライマンがロッドを振っています そう彼が今回案内役をかってくれた赤澤さんです
ご挨拶を済ませ 漁協?で券を買ってたら彼は仕事に戻って行き 僕たち二人は教えてもらったビーチに向かいます
相棒は釣る気満々 僕は釣れたら事故 そんな感じでずーっと喋ってきたのですが
ロッドを振り始めたらそれも納得 全く飛距離が違います
棚はドン深と教えて貰ったので ちょっとだけ練習したインタミでは無く STタイプ2・3と言うのでやってみるのですが
付け焼刃ではロールと殆ど距離が変わりません・・・
まあここならバックも取れなくもないのでオーバーヘッドにあっさり変更してキャストを繰り返します

午後は赤澤さんも戻って来て 渡船で別のポイントに向かいます

水中に立ち枯れつぃた木々の周りがポイントで そこには時折ワカサギが見えます
暫くして彼が ”うわ~!” てな奇声を上げたような気がしました
あとで聞いたらイトウと思われる魚をリトリーブの最後の方で掛けたのですが 合わせが弱かったのと竿を立てしまったせいで
逃げられた との事でしたが その後彼はアメマスをきっちり釣り上げていた様です
僕たち二人もそれなりに頑張っては見たのですが 気配も感じられませんでした

そんな簡単にまぼろしの魚を手に出来るとは思っていなかったので 初日は意外と清々しく竿を納めました
レイクハウスを予約していたので そこに向かい 風呂に入ったら プチ宴会です
ダッチオーブンの料理が美味しかったですが それ以上に ビールが旨かった~!



Ishiguro in 朱鞠内湖   そして   レイクハウスにて乾杯!



朱鞠内湖 2日目

今日は朝から渡船でしたが 強風と雷のため10時過ぎには強制収容され漁協に戻って天候の回復を待ちながら
レイクハウスで作ってもらったランチセットのカップラーメンに水筒のお湯を注いですすります
雨風は結構強かったのですが雷が収まったようなので ビーチに出て 3人と単独で東京方面から来ていた人と4人で竿を振ります
東京さん(彼は昨日も今日も朝一でイトウを釣り上げたエキスパート)がスペイでビューンとキャストしリトリーブを繰り返すと
竿が曲がって小振りながらアメマス君が釣れました、しかも2匹
魚は居る!でも僕には距離が足りないのか フライが悪いのか・・・考えてもしょうがないので 出来る限りのキャストを繰り返します

小一時間したころ 少し離れた所で赤澤さんが40cm位のアメマスが釣れたのでこっちにおいでとグロちゃんに声を掛けてくれた

僕にその伝達が来て どうしようかな? 東京さんは釣れてたしな~ と思いながらリトリーブをしていたら
根掛かりとは違う ”ククッ!”とした魚信っぽいのが来たような気がした
一呼吸置くとか何とかは全く考えず 反射的にロッドを煽ると ”グングン!”と釣れている気配と同時に後方に走る
岸に向かって10歩は走っただろうか それから急いでラインを手繰り寄せると 奇跡の事故が発生していた!
J-SWITCH8番が殆ど曲がらない程の 可愛らしい魚が釣れています
北海道に来て初めてランディングネットを背中から引きはがすと 水中に片膝ついて彼女を迎え入れます
『 やった!やりましたよ!』
(ちなみに ヒットフライは自作では無く 千歳空港の近くのフライショップ清竿堂さんで勧めて頂いたブルー系のストリーマー)
隣にいた相棒も寄って来て 「急に走り出すから何かと思ったら おめでとう!釣れたのね~ 良いな~」 と言ってくれた!

 

小桜咲きました♪

その後 赤澤さんのアメマスポイントに移動
僕は1匹釣った余裕から もう一匹位アメマスちゃん釣れるかな~位の気持ちで行きますが
相棒のグロちゃんは ちょっと焦っているようです

2時過ぎだったと思うが雷も雨も止んできたので 何とか僕たちにイトウを釣らせたいと考える赤澤さんがもう一度渡船を頼んでくれた
急いで舟に乗って 期待の持てそうな島に渡る
が すんごい風! 風裏の1番良さげなポイントにグロちゃんに入ってもらい 風面を赤澤さんと僕で入った
僕はロールで投げられそうなポイントを探してウロウロし何十投かはしたが強風には勝てないと諦め戻ってくると
赤澤さんがアメマス君を釣り上げた所だった 流石である



赤澤さんとアメマス

風裏の相棒の様子はと言うと・・・当たりすら無いとの事で少々諦めムードのまま
迎えの船がやって来たので 納竿
これにて 朱鞠内湖イトウ旅終了のはずだったが
(予定では朱鞠内湖は昨日今日の二日で 明日は別の何処かに行こうって計画)
ここで 相棒の泣きのもう一本 「明日の釣りも 朱鞠内でお願いします!」 となって 快く了解させて頂きました。



朱鞠内 3日目

泣いても笑っても本当に今日が朱鞠内最終日
夕方に別の約束をしていた僕以外を乗せて 渡船は剣淵を目指し沖に消えて行った
僕はビーチで昨日小桜を釣ったイメージを大切にしながらオーバーヘッドでキャストを繰り返しますが何の音沙汰も有りません
折角なので教えて貰った他のポイントも回ってみましたが やっぱり無反応
お昼になり 漁協に戻って自販機の暖かいお茶を買って一人車中でランチを済ませ
元居たビーチでキャストを繰り返していると携帯が鳴り相棒かメッセンジャーが届きました
12時14分
『交通事故発生♡』
おーやったね! 幻のイトウを遂に釣り上げたのです!
直ぐに電話すると 興奮のグロちゃんが思わずポロリ
「もう釣れやんと思ってたし 昨日の小桜メッチャ羨ましかったけど 事故事故 遂にやったよ~!」



 素晴らしい!

その後は誰にも当たりすら無かったけど ガイドもゲストも良い形での朱鞠内湖最終日を迎える事が出来た

僕はFBで知り合った別の友達に会い晩餐を楽しみ 相棒は一人居酒屋で晩餐を楽しんだが
夜9時前に僕がホテルに戻ってから 改めて2人で祝杯を交わす
少々酔いも回っていたせいか 本当に嬉しそうに今日の出来事を何度も何度も喋りながら
合わせの際思いっきり引いたラインで切れた指の切り傷を見せてくれた



北海道 4日目 最終日

帰還のフライトは午後3時頃だったので 朝は2時間程千歳川でブラウンを釣ろうって事に成り
そそくさと旭川のホテルを出て千歳川に向かいます
下流の方から川を見ながら進んで行きますが 人が全くいないのと想像以上に水量もあったので上へ上へと進んで行きます
何となく釣り人らしき車を見てから 暫く走ると ”サケのふるさと千歳水族館” そこにレンタカーを停めて川を見て見ますと
良い感じの川幅ながらドバーっと流れています どうすると言いながら流れを見ていると
”バッシャ~ン” と大きな魚がジャンプした、それは『鮭!』釣ってはいけない魚~
よくよく見ると 其処ここに鮭が泳いでいます! どうするべ?相棒がFB友達に電話で聞いた結果
”千歳川自体は禁漁では無いが鮭は釣ってはいけません、そして流石に今の場所に入渓するのはマズイでしょう。”
と言う事で 街を外れた渓流っぽい上流まで行ってみました
橋の上から流れを見ると驚きの光景が目に飛び込んで来ました
テレビでしか見たことの無い様な 鮭が群れをなして泳いでいるでは無いですか!
はてさてどうした物か?”ブラウンを釣りたくてもこれでは鮭が掛かってしまうのでは?”と鮭釣りをした事の無い僕は思ったが
鮭釣りをした事の有る相棒は
”ここまで上流に上って来た鮭は口を使う事が無いので釣れるとしたらスレ、しかも3X程度ならほぼ100%切られる”との事
暫く悩んだが 今更何処かに行く当てもなく ちょっとやって見る事にした

渓流っぽく見えた流れに入って行くと 鮭が半端なく居て踏みつけてしまわないかと思う程だったが彼らはちゃんと避けて行くし
正直言うとチョットだけ鮭の群れにウエットフライを投げてみたりもしたが 本当に何も起こらなかった
鮭の居ない瀬脇や障害物廻りを狙ってナンチャッテウエットで釣り下って行くと ”プルプル”っと手応えが有って
なは~目標のブラウン いや コブラちゃん釣れました!
気を良くして 更なる大物を狙って岸際の草木の脇を狙って行くと木を釣ってしまい ”あ~やっちゃった”
外れないかな~と何度か引っ張っていたら プラプラするドロッパーに ピチピチト飛びつく小さな魚
そう言えば 結構なハッチで#15~13サイズのメイフライが飛んでいます
力強く引っ張るとリーダーティペットが切れたので 迷わずドライフライにシステム変更して緩い流れや鏡になっている流れを攻めて行くと
コブラがあと2匹も遊んでくれました



 千歳川のブラウントラウト

四泊五日の北海道
幻のイトウは釣れなかったけど ストリーマーで初めてサクラ鱒が釣れ ウエットで初めてブラウントラウトが釣れた
思いで満載!で三重県に帰ります




今回の釣果

グロちゃん    イトウ 一匹
僕   小桜一匹 コブラ三匹



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