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2018年 6月17日(日) 晴れ 気温26〜19度 水温12度

サンデーフィッシャーの僕にとって平日に雨が降って土曜日位に上がってくれるのは良い兆し
何となく この日曜は日帰り木曽釣行だと思い 朝五時過ぎにハスラーのエンジンを掛けてスタート
9時前には目的地 誰も居ない駐車スペースに”ラッキー”と思いながら滑り込んだ

流れを覗くと 増水には違いないが良い感じがする しかも大きくは無いが1匹の影が流れの中に見え隠れする気もする

はやる気持ちで釣り支度をし 少し下ってから入渓
いつもながら ジンクリアの流れが白い花崗岩を洗う渓相に 朝の光が差し込みとても清々しい
流れに手を浸しその冷たさを確認しながら深呼吸
ここに立てるだけで幸せな気持ちになる

目立ったハッチは無いけれど大らかに ソラックスダン#15を流れに浮かべて行くと ポツリ ポツリと清楚な岩魚ちゃんが遊んでくれる
「よしよし可愛いね〜も少しお兄さんとか お姉さん出ておいで〜」 と言いながら



幸せな流れ!

野苺の赤や黄色の実をチョイとつまんで見たりしながら newシューズでザブザブ気持ち良く進んで行き
日射しも強く成って来て 蝉も鳴き始めたのだが 渓魚のやる気は上がってる感じがしない
いつもは見える魚を サイトでハンティングできる楽しい流れなのに、今日は見える魚はナーバスでフライに興味は示してもガバットは来ない
フライを蟻さんに変えてから いくらか喰いは良く成ったがのだかなんだかな〜
確かにクッキリした足跡がず〜っと有るのは気になっていたが も少し何とかなりそうなもんでしょ!
って贅沢を言いながら 取りあえず午前最終の大場所でそこそこサイズに見切られ一旦終了です



夏っぽい川遊び


ダム下に移動してカップ麺を〜っと 湯沸しセットを忘れたのでパンとソイジョイでお腹を満たして 午後の釣り
林道を半時間ほど歩き 入った流れ 4月末に良い思いをした流れに向かった
折角歩いて来たのだがそこにも足跡は有ったので 期待薄だったが 意外と岩魚ちゃんの機嫌は良かった

13時 0分 10分 19分 25分・・・ 若々しい岩魚が絶え間なく遊んでくれるが ちょっと良いサイズの岩魚には見切られたりバラシタリ
時合は良いのだけれどフィッシングプレッシャーも残っている様だ
蟻さんの浮きが悪く成って来たので 浮力重視のヘアカディスに結び替えて進むと こっちの流れはカディスで十分釣れる事が分かった



今日は反転流で釣れることが少なかったが

午後はもっと暑くなると思っていたのだが 空には雲が多く下手をすれば雨が来るかも知れない
14時半を回った所で 落ち込みの白泡切れ目から良いサイズが飛び出し 一瞬ロッドが曲がったが喰いが浅く直ぐにナチュラルリリース
またやっちまった〜と思いながら フライにドレッシングを施し 殆ど流れの無い脇の石影に気軽にキャストしたら
速攻で小さな波紋と共にフライが消えた
”あ!小さいのが居た”そう思ってロッドを立てたら 以外に大きい いやもしかして尺か!
慌ててラインを手繰り小竹竹竿で矯めながら 寄せつつ近づきつつ 左手でネットを構えて急いでランディング
よっしゃ今日一の岩魚ちゃんゲット〜ネットから尻尾は出るが微妙な大きさだったのでメジャーを取り出し計る ”う〜ん”と言いながら3回計ったが少し足りない
でも良かった 今日は大きい魚には袖にされてばっかりだったので きっとこの娘が最大魚となりそうな
て事でいっぱい写真を撮らせてもらって最後はお決まりのチューをし流れに帰ってもらった



緩い石影に居た大きめの岩魚ちゃん


いい仕事をしたヘアカディスに再度ドレッシングを施しつつティペットも引っ張って確認
よし あと1cm大きい奴と出逢うため もう一頑りとロッドを振って行くが 直ぐに1匹バラシタ後沈黙の時間が・・・
やっぱ甘くないな〜と少々モチベーションが下がって来ていた所 何てことないチャラ瀬で突然のヒット!
金色の大きな背中を出してフライを食った瞬間 ”こんな所で!!”そう思ったが そいつは幻ではなく小竹竹竿をグイグイ曲げながら上流に逃げようとする
右手でしっかり竿を握り 左手でソフトにラインをつまんで少し耐えてたら 予想通り方向転換してこっちに下って来た
一歩下がりながらラインを手繰る 転石に絡まない様 流れの中心に出来るだけ誘導し 僕を2m位超えた所でグイッとブレーキを掛け ランディング
金色っぽい岩魚ちゃんはネットに無事収まったので 撮影しやすそうな場所を探しネットの中で横になってもらうと?あれさっきの奴より大きくない??
浅い流れに居た割には大きいな〜っと思っていたが、計ってみたら30cm 思わぬ所で尺岩魚との出逢いを果たす事が叶った!



膝位の浅い流れから 金の尺岩魚登場!

そして15分後
今日は殆どの場合空振りだったいかにもな大石に囲まれた深そうなプール(2m四方位なんであまり広くは無い)に
やや遠い目から投じたヘアカディス#15が狙い通りやや手前に着水し反転流に乗って反時計回りにじわじわと奥に向かって行く
5秒・・・10秒・・・じれったい位にゆっくり 流れると言うか揺れているフライ 奥まで行くにはあとどの位掛かるだろうかと思っていたら
小さな波紋? フライが見えなく成ったので ”コレダ!” ロッドを煽ったらズシンと右手に重い感触
大きく弧を描いた小竹竹竿の先からラインが真っ直ぐ水面に刺さりその先に 大きな波を立てながら鰭を振る影
一瞬でデカいと分かるその魚は一気に深みを目指し潜航、僕はダッシュでポイントまで走って直ぐに水中に立ち込んだ

さっきの浅瀬の尺岩魚とは違う 重い引きに至福を感じながらラインを手繰った そして水中の様子をイメージして岩に潜られない様ロッドを操作するのだが
満月の様に撓るロッドを操作してもビクともしない時間が3秒ほど有ってすごく焦ったが 何とかターゲットが岩根から動いてくれた
今度潜られたらヤバいと思い 少々強引に底から中層まで引っ張り もう一度ラインを手繰って表層まで力勝負
水面に顔を出したターゲットを寄せつつランディングネットを差し込むと 1発でキャッチ成功
いかつい黒い岩魚を想像していたが 柔らかな感じで優しい顔つきの岩魚ちゃんがネットに収まった



リアル今日一番 32cmの優しい顔立ちの岩魚ちゃん♪

幸せ一杯でもう帰路に就いても良い位満たされたのだが、ここまで来たら何としても最終の滝まで行きたい
そう思いながら ヘロヘロの体に鞭打って更に釣り上がって行きます
気温が下がって蝉も鳴かなくなっていましたが ポツリポツリと岩魚ちゃんは遊んでくれます



美しき流れに泳ぐ美しい岩魚ちゃん

16時半 何とか目的の滝までやって来ました
昨年埋まってしまったプールも少しは復活していて期待が持てましたが 岩魚ちゃんは反応してはくれませんでした
それでも来て良かったと思える景観
僕は釣りが好きなのも有るけど 美しい沢を歩くのが好きなんだなとしみじみ思いながら 今来た流れを下って行きます

途中 日中さんざん鳴いていた蝉が川岸に 命の終焉が近い蝉に出逢い 少しセンチに感じる オジサンでした



中部の美しい流れに 蝉フライは効くのだろうか

いや〜今日も良く歩きました



今回の釣果 : 岩魚ちゃん24匹


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