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2018年 8月26日(日) 晴・曇 気温22-30度 

台風19号・20号が西日本を襲ってから三日後
木曽なら何とか成るかと思って向かって見た、国道19号せんから見えてきた木曽川本流は予想外の洪水状態
でも過去の経過から僕の通う支流は何とか成るだろうとタカをくくって入って行ったら
水量は予想の範疇だったが濁りが酷い! 二又まで行って右か左か決めようと進んで行ったが林道は土砂が流れ込んでいて通行できない
ではダムの上に行って見ようとハンドルを切った



ハスラーでは超えられません

ダムの上に行こうと進んで行ったら バリケードが置いて有ったので車を止めて思案
嫌な予感がしてきたが一応変身して徒歩で林道を進んで状況を確認しようと進んで行くと

重機がスタンバイしていたので 近くで土砂くずれかと思って更に進むと
ダムのゲートがフルオープン!! こんな状態は見たことが無かったので よっぽど雨が降ったんだなと思いながらも 更に進むと
道路は陥没し 流れは悲惨な姿になってしまっていた
これは大事だと ここに来て思った
それでも上流は?と言う思いから更に上へ確認のため1時間程行って見たが、至る所が壊れてしまっていて愕然とする

失意のまま ダム付近まで戻って来ると
土木関係の人が10人ほど居て 災害復旧のための測量をしていた




美しかった流れが

どうする?自問自答し 朝通れなかった右を歩いて進む事に決めた
釣れる釣れないは二の次 愛する流れをこの目で確かめてみたいと 行ける所まで行こうと歩きはじめた

こっちの方はまだましで 林道は埋まっている所は有っても決壊はしていなかったし
二俣下手はダム放水での砂の流入が酷かったが その上はまだ少しましで ポイントは残っている
とは言え竿を出す気には成れなずにドンドン上へ そして最終ここからは川通しでしか行けない所
水量は多いが行けなくも無い! 行くしかない!
そう思い 歩き8割 竿だし2割 で進んで行くが流石に反応が無い、いや無かったが
歩きはじめて2時間 奇跡の1匹が僕の投じたデカイヘアカディスに向かってチェイスしたが咥えきれずに帰って行った
がそのまま巻きに浮かべておいたフライにそいつはもう一回チェイスしフライが消えた
”グイ”とロッドを煽ると乗った!
明らかに尺上の岩魚君は大きく暴れる事は無かったが何しろ流れが激しいし僕は大石の上からのアプローチ
抜ける大きさでは無いので 取り込めるのは下流側の瀬しかない
ターゲットを下流に誘導しそのまま流れ下らぬ様思いっきりブレーキを掛けたまでは良かったのだが
何故か水中に1本の木が刺さっていて 案の定それにティペットが掛かってしまった
ロッドを左右に傾けたり ラインを引っ張ってみたりしたが 外れない、外れないけど岩魚も大人しく瀬にステイしている
行くしかない! 意を決して大石から下流側の瀬に飛び降りた瞬間 岩魚がビックリして走ると あっけなくティペットが切れて the END
残念では有ったが ドキドキする事が出来た! と言う事は この先期待は持てるんじゃな〜い



結構激しい巻きから尺岩魚登場      しかし    木の棒の い け ず        

そこから1時間強 期待はやっぱり夢に終わって最終の滝を眺めて川通しで帰って行く
心なしか水量が下がっている様な気もしていたので 数少ない緩くて深みの有るポイントにだけ未練のアプローチをして行くと
奇跡的に1匹の岩魚が釣れた!
朝の内に踏んで進んで来たポイントだったが 気の良い岩魚ちゃんが居てくれた!



ラブリーな美白岩魚ちゃんと出逢えた◎

入渓点まで戻りって来た時点で 時計は14時
このまま車まで戻ってしまうか?もう一回竿を出すか? 勿論分かりますよね〜
20分程林道を下ってから もう一勝負、朝より水量は落ち着いたと思うので何とかもう一匹と思いながら
流れが若干緩く岩魚ちゃんが休めそうなポイントだけ攻めて行くがそんなに甘くは無く 当然の様に最終堰堤まで無反応
もうここしかない! ここで出なかったら諦めて竿を仕舞うと決めて臨んだ隅っこ
釣れた! 波に揉まれて沈んだフライをピックアップしようとしたら 釣れていた!
よしよし 可愛い良い子だ!



俺って持ってる気がする〜

想像していなかったお気に入りの流れの荒れた姿を見て 2004年の宮川大災害を思い出す
この流れは元の美しい渓流に戻るのだろうか?
時は流れ 景色は移り変わる 荒れるのも穏やかなのも自然なのは分かっている筈
僕ら人間のテクノロジーなんて自然に敵いっこ無いのを 文化人たちは分かっているのだろうか?



本日の釣果 : 岩魚ちゃん2匹



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