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2018年 9月16日(日) 曇 気温19-24度 水温度

9月になったがなかなか木曽に向かう機会と気力が無かったが、恵那福堂の栗きんとんが恋しくなったのでやって来た
8月末に壊れてしまっていた大好きな流れがどうなっているか? 他の流れはどうなっているかも気になっている

朝の4時に自宅を出て7時前には19号線
そこから見える本流は前回と同じくらいの大増水 期待薄だな〜と思いながらいつもの様にハンドルを切って進んで行くと
やっぱり駄目だ!前回よりも水量は多い
暫し車を停めて地図を見て行く先を変更 西野川の支流はどうだろうかと再スタート
そして目的の入渓ポイントに付き流れを見たら行けそうな感じだったので 変身 今日は寒そうなのでウエーダーを装着した

大きめのソラックスを結んでロッドを振って行くと 第一堰堤下50m程の所で フライに反応する魚の姿を見た
巻き返しに10秒ほど浮かせたフライに気付いた岩魚がフワッと来たが 時すでに遅くドラッグで流れ去るフライに追いつく事が出来ずに・・・
ここに来るまで30分以上1度も反応の無かった流れ この一匹を何とか手にしたいと時間を掛けてティペットをチェックしフライにドレッシングを施す
そして勝負のキャストを巻きの手前にそーっとプレゼンし
祈る 祈る 祈る
と さっきより速いスピードで影が近づきフライの辺りを通過!食ったのか?見切られたのか?確信は無かったが一呼吸置いて合わせを入れると
ゴンゴン 手応え有り!
思ったより強い引きなので スレかと思いながらラインを手繰るとちゃんとストライクで顔の方から寄ってくる
よっしゃ〜一安心 素早くランディングして良く見ると 何か胸鰭が小さく縮んでる 鰭丸君だった



秋の鰭丸君

曇天 早朝 水温13度
この状況で釣れてくれた鰭丸君に感謝しつつ 上流に向かい竿を振って行く
堰堤を二つ超えて右の支流に折れるまで 全く反応は無い



大水で流れが変わったのだろうか オヒキ君は変わらず〜

この流れで竿を出すのは何年ぶりだろう? 暗い沢で夏でも涼しくダークな大和岩魚が釣れた記憶の有る流れ
反応はゼロでは無くなったが 極まれでしかも小さそう
フライを#17にサイズダウンして進んでいくが あれよあれよと言う間に最終の2段滝
願いを込めてドレッシングしたソラックスダンを右岸側から投じ 真ん中 左岸と行くも何も起こらない
ほぼ諦めながら退渓の出来る右岸側に戻りながら一応キャストをしてさっきも投げた所へフライを浮べてみる
左岸の脇に投じた3投目くらいだっただろうか?波に揉まれて見失ったフライをピックアップしようかとラインを手繰ると重みを感じた
底にでも掛かったのかな〜って感じでロッドを立てると”ググッ!
マサカ!ツレテル!!
慌てて2〜3歩後退しながらテンションを掛けるとターゲットも感ずいた様でダッシュで深みに向かう感じが右手に伝わって来た
良い感じの重み こいつを逃がしたくない
どんな風に喰ったか分からないが取りあえず勝負は早い方が良いと感じ 一気に寄せるとちゃんと顔から寄って来た
良いサイズだったがティペットも確認して臨んでいたので 一気にゴボウ抜きして脇の溜りに確保
渋い色目で白点は見当たらない カッコイイ九寸のヤマト岩魚
最後の最後でこんな別嬪さんに出逢う事が叶った



待ち望んでいたダークな大和岩魚

一旦上って次は黒沢を調査してみよう そしてその道すがらに久しぶりに一竹で蕎麦でもと思ったが 時間が悪くて超満員だったので断念し
コンビニおにぎりとパンをかじりながら駐車ポイントに到着
一台の先行車は有ったが まあ良いかと橋の上から流れを見たら 浅い所に二匹の影が見えた!
先行者?釣り人では無いの? なんて思いながらそそくさと用意をして少し下流から入渓
大きく回ってくる流れの下流側にフライを投げゆっくり手前に戻って来るのを何投かしてみたら 素早い反応でフライを引っ手繰って行く奴が居た
ここの流れは竿抜けか?やっぱり居た!って感じでニヤニヤしながらラインを手繰ると
お〜タナビラちゃんではないですか〜 久しぶり〜〜



タナビラちゃんBeautiful

気分よく釣り上がって行き 橋の手前で一匹 橋下の見えた魚は釣れず 橋上で一匹 岩魚ちゃんが釣れたのだが
どうも最近放流してくれたみたいで 鰭丸君しかも白点付だった
嬉しいような悲しいような・・・木曽で年券の価格を上げたのはヤマトを育てるためとか言ってた様な気がしますが・・・



見える魚が居たのは放流ポイントだったみたい

そこを超えると一気に反応が無くなったが 何とかヒレピン君と出逢いたいと釣り上がる
一時間後 小さな巻きからヒレピンの岩魚ちゃんが飛び出してくれて一安心

ただ このイワナも先のタナビラも背中に寄生虫のチョウを乗せていました
夏場の猛暑で渇水したせいで環境が悪化しているのでしょうか 少し残念です



ヒレピン岩魚ちゃん

増水で釣り場を探しながらの一日でしたが 上出来の気分です
道端にはコスモスも咲き始め 秋の気配が近づいて来ています。

シーズン最終の車中泊は今年初めてのおでんでまったり過ごしました



秋です



2018年 9月17日(日) 曇のち晴れ 気温水温昨日と同じくらい

翌朝 昨日よりは水量が減っている予想で早くから何時もの渓に向かう
前回通れなかった林道を無事通過し 朝6時 誰も居ない駐車ポイントにハスラーを停めて珈琲なんぞ沸かしていたら
1台 気の良い釣り師がやって来て 「この流れは良いぞ〜40cmクラスが居るぞ〜今日は水が多すぎるけどね!」なんて言って返って行き
また1台 「上に入るの?」⇒「はい 行って見ます」⇒「じゃ遠慮しておくは〜」 と言ってマウンテンバイクを積んだ軽トラックがUターンし
ちょっと 焦りながら変身していたらまた1台 二人乗りの車がやって来て 
「水多いですね〜 どの辺に行くんですか?」⇒「上の方が多少ましかと思って上に行きます」⇒「じゃあこの辺だけちょっと遊んでも良いですか?」⇒「良いよ〜」
紳士的な釣り人ばっかりで ちょっとホッコリします

昨日はウエーダーを装着したが、今日は激流に対峙する事も多いだろうとウエットザブザブスタイルに変身を済ませていたので
何時でも行けると言う余裕で 冷めた珈琲をすすり 煙草に火を付けながら 忘れ物が無いか確認し イザ出発

半時間ほど歩いて行くと 有る筈の物が無い 八月末に来て流れが大きく壊れた時は健在だった橋が無くなっている・・・
『マジで!』 思わず声にでる
しかも まあまあ激しい流れにたじろぎ 渡れなかったらここで終了?と上に行ったり下に行ったりし 覚悟を決めて下の瀬を横切った



橋が無くなった! (水中堰堤は以前のまま)

入渓点に到着したのは 8時前
唯一の反応が有ったのは 9時前
最終の滝 激しい流れに遮られ 10時前 少し手前でUターン



滝左岸までは来れたが 右岸に回れない

今日は木曽最終釣行 何とか1匹は出合いたい さてどうした物か
少し下に入るか 思い切って別の流れに向かうか・・・どんよりしていた空も明るくなり気温もグングン上がっている
やる気を出した岩魚ちゃんも少しは動き出した気もするし やはり最終はこの水系で〆たいと下のスリット堰堤直下に入って見る

何時もは退渓する所を降りて行くと 堰堤左岸端に揺れる影を見つけドキドキしながら川岸に下りた
直ぐにその影を狙うのはマズイと思い 少し離れた白泡脇 気持ちだけ鏡っぽくなっている所に期待せずにフライをポンと落とすと
沸き上がる流れに乗るように影が浮上し”パクリ!”
朝からの苦戦とは真逆の なんと大らかな!
でも僕にその娘との出逢いを楽しむ心の余裕はなく 乗ったのを確信したら速攻でラインを引っ張り竿を高く上げゴボウ抜き
ボウズの呪縛を解く事が出来た



晴れて!

ひとしきり写真を撮ったら もう一匹位は〜と さっきのポイントに数投、まさおんなに甘くないはね
で 堰堤沿いを激しい白泡沿いから順に緩い方にフライを打ち込んで行く 期待は有ったがやっぱり甘くない
満を持して 一番端っこの流れの無い弛みに見える影に向かってチャレンジ開始
影は有るがフライは何度かその頭上通過・・・何も起こらない・・・倒木とかか?不信感が頭をもたげその影より更に奥に何度かキャスト
と 動いた! やっぱり渓魚だ! もう一度狙いを定めてキャストするが力が入って狙いを外してしまいティペットがコンクリートの壁に引っかかった
引っ張ったり竿で煽ったりしたが外れないので ラインを巻き取りながらそーっと近づいて竿先でチョンチョンしたら外れたが 当然ながら影は何処かに消えてしまった



魚が居たのは右奥 ティペットが引っ掛かったのは水の落ちるエンド

回収したフライを再生させて左岸側を50m程釣り下って行ったが・・・
右岸側に渡り 反対側の堰堤下をやって見たら 反応は1回したが乗らず・・・
ロッドを振りつつ 右岸を下って左岸を登って最初のポイントまで来たが 甘くない、ま1匹釣れてるから良いか〜と思いながら
堰堤下の白泡辺りに未練のキャストで左から右に進んで行く もしかしたら右端に岩魚ちゃんが戻って来ていないかなと思いながら
すると思ってもいない大誤算が!
半時間前にティペットが引っ掛かって3m程手前まで踏み荒らした水の落ちるエンドにヘアカディス#15が着水し
ゆっくり浅い方に流れ出した瞬間 白泡の下に居たであろう岩魚ちゃんが魚体をよじりながらフライに襲い掛かった
驚きは隠せないが 体は自然に反応し右手に良い感じの重みが伝わり 流れの中には抗う大きい岩魚の姿が見えた
流石に引き抜く事は叶わないサイズの岩魚とのやり取り
白泡に潜られたらどんな障害物が有るか分からないので 少々強引に引っ張り竿は満月状態
祈りながら ニヤケながら そのまま数十秒耐え いや 至福の時間を過ごした後 少し力が弱った感じを察知し一気にランディング
2018木曽川釣行を締めくくる美白岩魚ちゃんと出逢う事が叶いました



美白ヤマト岩魚

大好きな渓の大好きな白い岩魚! ファイトの過程で背中にティペットでの擦り傷をさせてしまったゴメンナサイ
証拠写真を撮った後 更に美しい写真を流れの中で撮りましょうっと移動しカメラを操作していたら バシッと尾鰭一閃流れの中に帰っていってしまいました
ま その前にチューしてやったから 良しとするか〜

これ以上ない竿仕舞いが出来たので 意気揚々とハスラーに戻り変身を解きました
そして 大水で激しく荒れたであろう激流に負けず生き残った美しい渓魚に出逢えた事に感謝し
願うしか出来ませんが これ以上 山や川が荒れないで欲しい 本当にそう思います

帰りの道すがら 恵那福堂で栗きんとんを買って意気揚々と引き揚げです
津に帰って お土産を配ったりしていたら ハスラー君が1万キロを超えていました



良き相棒




今回の釣果 : 岩魚ちゃん7匹&タナビラちゃん1匹



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