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2019年4月5(金) 晴れ 気温5-15度 水温8度

新年度になって仕事が落ち着いたし 桜も見頃だろうから平日からM川に向かう
下道でのんびり行って 春の定番 さくらの里公園でほぼ満開のソメイヨシノを愛でて更に上へ
キャンプ場を超え赤い橋を渡って更に奥へ 目的の駐車エリアの直前で先行する車に気が付いた・・・
散策か登山か釣りか? まあ行くだけ行ってみましょうと突き当りの手前まで行って車を止めたら ジムニーの後部にチラッとロッドケースが見えた

最初は 素知らぬふりをして変身を始めたのだが 先行車のドアが開いて
『釣りですか?』と聞かれたので『はいそうです、貴方も釣りフライですか?』と聞いたら
『そうなんですけど10年ぶりくらいで昔の記憶を辿ってフラフラ走ってきたら突き当りまで来てしまって〜この先は釣れるんでしょうか?』
『釣れますけど結構歩きますよ!良かったら一緒に行きますか?』
で一緒に行きましょうとなって喋りながら準備を進めていたら同じ市内超近所の人だと分かって良い感じだったのですが
彼が『あ〜ベスト忘れた〜!』ってので電話番号を交換して また今度ね〜






さくらの里公園の桜

準備を済ませ 歩き始めると登山道入り口で ピンク色の八重桜が咲き始めていた
登山道を歩き いつも入渓する所に降りたら予想通り水が無い、この冬〜春まで晴れの日が多くて良かったのだが 渓流は干乾びそうです
水が現れるところまで15分ほど歩いてから タックルをセットしていると 目の前で波紋が広がったりチビッ子が跳ねたりでいい感じだったので
立ちあがってフライを投じてみたりしたが何も起こりませんでした



流れまでの道程

緩い溜りでライズを散見しつつ釣れる気配を感じないまま20分進んだら 流れ込みの下手でファイトあふれるチビッ子が釣れてくれた
可愛い手のひらサイズのスマートな子 やっぱり1匹目はほっとするし嬉しい
目立ったハッチは無いけれど 釣れたフライはソラックス#17 小さめのガガンボが流れているみたいで丁度良かったのかな?



ようやくエンジン始動です

しかしながら後が続きません・・・前回良かったヘアカディス#17に結び変えて少しは調子が上がったのですが3匹釣った後
好ポイントを前にキャストしてたらいつの間にかいなくなってしまいました
この出来事が良かったのです! 今度はソラックスの#15だがオーバーにハックルを巻いてデカいガガンボにも見える奴に変えやってみます
1投目 思った以上に空気抵抗が有って超ショートでしたのですぐにピックアップしてもう一回
これも少しショートでしたがそのまま流すと頭を出した石の向こうに何とか流れて行って ”ガボ!” 出ました!
どうせ又チビッ子だよね〜と思っていたのでシュッと軽く合わせたら グイグイと力強い抗いが帰って来てびっくりしつつ
若干強引に石影から下流側に引っ張り出したら良いサイズの影が深みを目指し逃げようとしています
”これは!”そう思い僕もしっかりグリップに力を込めターゲットにブレーキを掛けつつ流れの中に進入し早い目の勝負を仕掛けました
今はまだ引きを楽しむ余裕をかましていられませんので少々強引に寄せてササっとランディングネットで救い上げると
『ふ〜 よっしゃ!』
安堵と達成感が口から零れました



『居てくれてありがとう』 って言いました

正午には少し早かったのですが 安心したらお腹が減ったのでコンビニのおにぎりセットを広げて腹ごしらえ
いつもより美味しく思うのは 良い天気の日に良い渓魚に出会えたからでしょう

食後 可もなく不可もなくと言うと罰が当たるかもしれませんが
渇水気味の渓をどんどん歩いては 偶にアメゴちゃんが現れてくれると言う足で釣る中
ほぼまん丸パーマークの可愛い子とも出会えました



おにぎり食べて〜歩いて歩いて〜偶に出逢います

偶の出逢いの中 なな何と! 鰭丸君とも出逢ってしまいました!
良いポイントの尻で走られたので もう居ないと思いながら緩い流れの真ん中に浮かべたフライを見もせずに放置して置いたら釣れてました
あ 居たんだ!と寄せてくるとなんだか変な感じです・・・尾びれが擦り切れてるのが見えたのです
しかも鰓蓋も損傷していたので少々ショックを受けたのですが 鰭の荒れたのは産卵で疲れたのでしょう、鰓は・・・ですが
もしかしたら いじめられっ子で石の影に隠れていたのかもしれませんネ



源流部の鰭丸君す

釣れる時は パタパタっと釣れて その後半時間位は沈黙と言うパターンですのでどんどん奥へ
千尋の滝を14時過ぎに通過し そろそろ〆の一匹が欲しいと思ってはいたのですが 沈黙です



千尋の滝です 一応

〆たいと思うと 釣れていない釣りが更に厳しくなるのは何故でしょう?
やっと釣れたと思ったら スレ! よっしゃと思ったらバラシ!! 今度こそっと思ったら鰭が・・・
そんなこんなで 結局は1時間釣り上がって ようやく〆る事が叶いました

そこは陽の当たる大場所
手前に定位するアメゴちゃんが見えたので狙ってみますが 一度見に来ただけで後は無視されましたので
流れ込みに狙いを変えての1投 白泡の切れ目辺りに上手く着水したソラックス#15が3秒くらい揺れ浮いていたら
 ”ザバッ”
波紋とともにフライが消え 同時に僕も右手を跳ね上げます!
ロッドが撓りラインが一直線に水中に伸びています!
先ほどバラシタイメージもまだ脳裏に有りますので 楽しんでいる余裕は有りません
グイグイとラインを引いてグリングリンとローリングするターゲットを寄せ急いでネットで掬いました!
納得の1匹が釣れてくれたので ようやく竿を仕舞えるとホットしました



良きアメゴちゃんに感謝です

写真を撮影しリリースした後
まあ念のために右岸側もやっておこうと フライの滑りを拭いてドレッシング
立ち位置を左に移して今度は1投目から流れ込みにプレゼンします
ゆっくりした波に乗って数秒流れ下ってくるフライが沈み石の辺りへ ”出るならここでしょう♪” そう思ったら案の定
石の頭辺りで静かな波紋と共にフライが消えたので ”よっしゃ!” と合わせてらムフフ〜乗りました
今度は慌てずにゆっくりと渓魚とのやりとりを楽しむ余裕が有ります
右に左に抗うターゲットを小竹竹竿でいなしながらラインを少しずつ手繰り一歩また一歩水中に歩を進め距離を縮め
頃合いを見て背中からネットを外し流れに浸したら ゆっくりロッドを立てつつアメゴちゃんをネットに滑り込ませました



沈み石から別嬪さん♪

〆の〆 有終は出来過ぎ〜と小さくガッツポーズをしました
先ほどの元気なアメゴちゃんとはまた違った趣のある別嬪さんが釣れてくれメッチャ嬉しい
歩いて歩いて足腰がヘロヘロになりながらも こんな娘に出逢う事があるのでフライで川歩きは止められません!

竿を仕舞って ヘロヘロの足腰に鞭打って 釣り上がった渓を下ります
何度かこけそうになりながら 1時間半ほど掛けハスラーの待つ所まで戻りました
しんどいけど楽しい一日でしたよ



今日の釣果 :  アメゴちゃん 沢山釣れました



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