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2019年8月26(日) 晴れ 気温17~25度 水温14度

金曜に雨が降った 土曜はダメだろうけど日曜なら勝負になると勇んで木曽に
向かったのは 一昨年壊れ徐々に復活してきているとある流れ
猛暑の続いているこの夏にしては涼しいのは この間の雨のせいだと思うが 気温水温共に岩魚ちゃんのやる気を起こすには~
しかも流れに降り立ったら なかなかの増水! 釣れない理由を朝から見い出して若干の敗戦ムードでは有ったが

ロッドを振って行くと 時折”ピチ””ピシャ”っとチビッ子が反応してくれ2度ほど”ググ”っと来たのだがキャッチに至らぬまま1時間が過ぎ
3度目に”ググ”っと来た娘を躊躇せず ”エイヤ!”っと引っこ抜き ようやくファースト岩魚ちゃんを手にして一安心
壊滅的な流れだったここに可愛い岩魚ちゃんが戻って来たことを嬉しく思いながらズンズン進んで行くと
深い谷にも日差しが届き少しは虫が流れ始めたのか ピチピチと反応しチビッ子岩魚ちゃんが挨拶に現れてくれた



チビッ子岩魚ちゃんが 緩い流れで待っています

過去に好調だった時は お昼を回ってようやく3連の滝にたどり着くコースも 
多くのポイントが埋まった上 増水でフライを浮かべるポイントも少なかったので 10時40分には終点まで来てしまい
さてどうしよう?と思案し 久しぶりに更に上を探索してみようと一旦林道に上がった



増水の滝も美しい

暫く歩いて再入渓してみたら 以前は木々が枝が茂って我慢の釣りを強いられていた流れが開けてキャストしやすい流れに変貌していた
これは一昨年の大雨のお陰で木々がなぎ倒された結果 フライフィッシング向きに成ったと推測される
しかも好反応! 最初の10分の内に3匹も釣れちゃって なんだなんだ~って感じでした
緩い流れにチビッ子岩魚ちゃんってのは 下流部と同じパターンでしたけどね



良い感じに変貌してた上流部

にしても大物 いや お兄さんクラスは居ないのかな~って思いながら釣り上がって行くと
11時24分 白泡脇の狭いスポットから 遂にロッドを撓らせるお兄さんが現れました
ヒットした重みを手手に感じラインを一手繰りし 白泡に潜られるとどうなるか分からないと思い 一気に引き寄せ速攻でネットイン 
ようやく20cmを超えた いや9寸は有る兄さん岩魚に出逢えました



よく居てくれました♪

そこから10分 ラスト堰堤に更なる大物を夢見たのですが まあそんなに甘くなく チビッ子岩魚ちゃんが出てくれただけでもラッキー 良しとしましょう

林道に上がってハスラーの待つ駐車スペースまで小一時間 薄っすらと汗をかく程度の爽やかさ
蝉やトンボも秋っぽいのに成って来たし マムシも元気に散歩しています



太い!

オニギリを頬張りながらハスラーを走らせ 午後の目的地へ
もし先行車が居ても1匹位は遊んでくれるだろうと 勝手知ったる流れに向かったら 以外にも誰も居ない
ラッキーだな~そう思って流れに向かい ロッドを振って行くのですが・・・ 反応が無い
弛みにも反転流にも反応無く 午前の部で釣れてたので良かったけど~と思いながらズンズン進み 堰堤まであと300m位
普段は絶好の駆け上がりなんですが今日は流石に流れが速すぎるポイント
フライフィッシングらしく前後に大きくフォルストキャスト ラインを伸ばして気持ちよくシュート
若干のカーブを掛けドラッグを回避したヘアカディス#17がナチュラルに流下するも水面は沈黙 まそうだよ 流れの中に今日は居ないよね
そう思いながらも もう一投 更にもう一投 フライを見ながらリールにラインを巻き取っていたその時
通り過ぎたフライを追う影が斜め下流に向かって水面を割った
喰ったのか?喰わなかったのか? 多分乗って無いと思いながらもロッドを煽ってみたら”ググ”っと来た~
やっぱりこの流れは裏切らない! 信頼度抜群なのだ!

そいでもって 堰堤下でもう一匹
今度は狙い通りの緩い反転流が大石に吸い込まれていくポイント
石影に隠れていた娘を上手い具合にカドワカシてヒットさせたら 広い所に引っ張り出して余裕のやり取り
もしかしたら今日初めて落ち着いて岩魚の引きを楽しみ 静かにランディングネットを水中に差しいれたかもしれない



裏切らない流れの可愛娘ちゃん達

堰堤を超えラストの区間に突入して行くが前半は渓魚の気配を感じられないままロッドを振って毛鈎を浮かべて行くだけだった
核心部まであと100m弱 分流された左岸側の流れの真ん中にフライを投じ着水したとほぼ同時に水面が弾けた!
弛みでなく流心での”バシャ!”に少々驚いたが 上手くフッキングした様でロッドが良い感じに撓る
狭い流れの中では有ったがグイグイと抗う力が右手に伝わりほくそ笑みながらラインを回収しつつ数歩近づきランディングネットを外す
右に左に素早く走る影に暫く楽しませてもらったら 膝下まで流れに入ってネットを差し入れ無事キャッチ
ピカピカのヤマト系岩魚ちゃんがネットに横たわり 恨めしそうに僕を見ている
こんな別嬪さんに惚れてずっとこの流れに通い続けるのでした



キラキラでオレンジ斑点の別嬪さん♡

もう少しで核心部 今年3度の尺岩魚をヒットさせ2度の出逢いを果たしているポイントです
1度切られた苦い経験から ここでティペットを交換し万全の体制(のつもり)に更新して挑みます

流れは速く若干の濁りが入っています
さっきの様に流れの中に居るかも知れませんので ヒラキも流心も丁寧にやって見ますが何も起こりません
やっぱり大石周りに出来た反転流や弛みだよね~と流れ込み脇をしつこく攻めるも無反応
流石に毎度の様に岩魚ちゃんが居る訳無いよね~と半ばあきらめつつももう一つ上の浅い反転流も試してみる
8ft3in3番 J-stream の長さを生かしリーダーキャストからの提灯釣りでゆっくりフライを浮かせてみますが・・・
やっぱりダメかな~と思った4投目 反転流に乗って上流側に時計回りに流れて行くフライが大石際を過ぎもうすぐ白泡って所で
”ポコッ”としたような流れに揉まれ沈んだような感じで フライが見えなくなったので一応合わせてみたら軽く乗ったような感じだったので
チビッ子が居てくれたのかな~と思って追い合わせを入れてみたら
”グ グゴ~”
重い
白泡の流れは底の様子が分からないので 交換したばかりのティペットを信じて強引に引っ張って下流のヒラキまで下らせる事が出来た
そこで見える影は確実尺上 右手いや右腕に伝わる力とスピードは半端ナイ
4m幅の流れの右岸側1m辺りに立って上手は流れ込み下手は木の枝が垂れ下がるヒラキ
提灯釣りだったので ラインを一手繰りしロッドティップからリーダー・ティペット ターゲットまでの距離は3m以内での勝負です
右岸やや下手でのやり取りを心がけ ここぞって思った時にネットを左手に引き寄せるとやや上流に逃げ更に寄せる流れに乗って一気に下流へ走る
ネットで待ち構えるのだが 機敏にその脇をすり抜け下流へ
ヤバイ! とやや強引にロッドで止めて 仕切り直し 再度 再度とチャレンジするも上手く行かなくて 焦る!焦る!
左岸下流を意識していたのですが 真下に回り込まれたのでロッドで上を向かせたら泳いで行かない 僕も焦っているが奴も弱っている!!
ロッドを真上にそして更に上流側に倒して行くと 鯉のぼりの様に大岩魚が水面を上ってくる
ティペット頑張れ~と祈りつつ更に引っ張りランディングネットでバサっと掬うと長い戦いが終わった

今季3匹目 いや3度目の尺上岩魚だ
釣れた場所は前後15mのエリア きっと同じ岩魚さん 31⇒33⇒35cmと成長した彼と出逢う事が出来た事に感慨も一入です

浅瀬に移動し写真を撮っていても大人しく振舞う彼は 相当疲れている様だったが 何枚も何枚も写真を撮ってリリース前にはkissを3度もしてしまったが
流れに戻してやると 何事も無かったように彼は悠々と流れの中に泳いで行った



バーブレスフックでリリースしたら 3度も出逢えた!

やや放心状態で一休みしたら ティペットやフライの結節をチェックしてあと100m
ラストの堰堤下に備えて釣り上がったのですが そこではドラマは起こりませんでした

やっぱり木曽は最高でした~




本日の釣果 岩魚ちゃん 沢山釣れました



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