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2004


2020年3月5(木) 曇り後吹雪 気温4-5度 水温7度

シーズンインしたら 仕事予定と天気予報を注視して鱒
次の日曜日は確実に雨 来週は仕事が立て込んでいる 今週の木曜日は都合が付けられるけど寒い予報
どうする?って少々寒くても行くでしょ!

仕事のある日と同じ6時に起きてささっと用意しM川の源流部を目指します
スタートから到着まで車載の温度計は5度のまま変化が無かったけど 本流筋から見える山の上は白く見えたり ダム湖の畔では桜(河津?)が咲いていたり
まあまあ楽しみながらやって来たのだが 最終盤の林道は荒れ放題でかなりの危険を感じつつ時速数キロ 尖った落石や洗われたギャップをドキドキしながら上る
ここに来る時だけは ジムニーが欲しくなる



桜の咲くダム湖

なんとかかんとか目的の駐車ポイントに着き ”ふ~っ”と一服しながら温度計を見たら4度だった
強風と共に時折降って来る雪に不安を感じながら変身し崖を下って入渓
凍える寒さの中タックルをセットして最初のポイントの手前から順にソラックスの#15を投じ流れに乗せてみると7投目くらいで”バシャ”っと出た
”クッ” と合わせると キュン” とロッドが撓ってアメゴちゃんの生命感が右手に伝わり 慎重に寄せると 幸先よく可愛娘ちゃんがネットに収まった
こんなに寒い日だって言うのに元気だね! そう言いながら手袋を外して写真撮影をしたら お決まりの”チュー&リリース”
水は思ったよりも暖かく感じた



9時21分 ファーストフィッシュ

初っ端から良い感じで釣れたので 手袋は外したまま進むことにしたが 水中よりも陸上の方が痛い
それでもやっぱり手袋は出来ない 何故ならまあまあ釣れてくれるからです

長い瀬の後半戦 石の頭が少しだけ深みを作っている所にフライがゆっくり漂っていたら”モワ”っとした波紋で吸い込まれて行った
ちょっと遅合わせだったが上手く乗って手元に寄せてきたアメゴちゃんは ずいぶんとお疲れな様子
尾鰭も尻鰭も痛んでいる 見た目は放流魚のようでは有りますが確実に此処のネイティブ きっと産卵の際に身を削ったのだと思うと
傷んだ鰭が愛おしく感じます



ネイティブ母さんなのだ

釣りをしていると 今時期アメゴちゃん達はどんな場所がお好みなのだろうかと考えますが
何となくわかった気がしますが、よく似たシュチュエーションでも全然反応が違う事が多々有りませんか?
今日も大きなプールでは駆け上がりや流れの脇でポツっと釣れはしたのですが、この大きなプールでは白泡の切れ目から数メートルの間でパコパコ釣れました
渓魚がいっぱい溜まっていたのは間違いないでしょう!(#15をロストしたので#17に変更しています)
ただし この後同じ様なプールでこんな事は起こりませんでした



パコパコプールです

冷たい風にも慣れたのか 少しは暖かく成って来たのか 順調に釣れてくれるので別嬪さんが混じる様になってきました
プールでは無く 流れの中で身を隠す事の出来るスポットが良い感じです(多分)
目立ったハッチは有りませんが 良い所にソラックスが流れるとほぼ1発で水面を割ってくれるので やる気のアメゴちゃんが水面を見ているのでしょう



別嬪さん達

お昼に近づき少しは暖かく~と思っていたのですが逆で 寒さが厳しく成って来ました
最終のW大場所では全く反応もなく はてさてどうしたものか?
上がって車で里の方に下りて行くか? 林道を更に歩いて上に入るか? 本気で悩んだ結果 危険極まりない林道を超えてきたのだから このまま源流部を攻める事にしました

歩いて第二入渓点に着いた時は体が温まっていたのですが 冷えたオニギリとお茶でランチをしている間に天気は更に厳しくなって来て吹雪です
ゆっくりして居られない ササっと釣って早めに上がろうと立上り目の前のプールに挑んでみたら
ダメだ~焦っているのか お魚さんの機嫌が悪いのか 空振り3連発 そして少し上ではバラシ その上でまた空振り
ダメダメでしたが 30分後にようやく1匹のアメゴちゃんが釣れてくれて一安心
これで帰れる~



吹雪の中 何とか1匹

水温はそんなに変わっていないと思うのですが やっぱり日差しが来た時の方が釣れますよね
広いプールの序盤 大石の重なる所に投じたフライがフワフワと浮いて待つこと数十秒 底の方に居た娘が気がついて上がって来てくれたのでしょう
疑うことなくゆっくり浮上しゆっくり口を使ったような小さな波紋でヒットしたのは ダークな娘
春先の渓魚の割には重い目の力強いファイトで僕をしばらく楽しませてくれました



普段は底生活魚なのか?

どうなる事かと案じた午後でしたが やっぱりこの流れは素晴らしいと再認識して更に進んで行きます
今度は明るい瀬の中央 ”バサッ!”っとフライを食ったと思ったら 力強いスピードでロッドを撓らせる お元気さん
この子も30秒ほどやり取りを楽しませてくれた後 旨くランディングネットに滑り込ませる事が出来ました

さっき釣れた場所から10分違うだけで 住処が違うだけで この見た目の違い
良い色目だ~ 惚れ惚れします



鰭ピン飴色ちゃんか

再び風が強くなって来たと思ったら 見る間に吹雪
次上がれる所で上がって帰ろうと思い 足早に進んで所々で竿を出して見るが流石に釣れなく
手袋をしていない手は凍え キンキンに冷えた岩を触るたびに ”ヒャ!”っとなる
こんな日でも ドライフライに遊んでくれたアメゴちゃん達に感謝しつつ 渓を後にしました



さっぶ~い

今日だけは10年以上前に季節が戻った様な感じ
以前は解禁と言えば まだまだ極寒でガイドも凍る中 1匹の渓魚を求め彷徨ったものでした
温暖化は確実に進んでいるけど したたかに渓魚が生き残ってくれる事を願っています



本日の釣果 アメゴちゃん沢山釣れました



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