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2028

2020年8月1(日) 晴れ 気温20-29℃ 水温?℃

7月はあまり晴れず 昨年とかに比べ猛暑日も少なかったけど後半は熱くなり蝉も元気に鳴き出していた
今週前半は雨で終盤から晴れて来たので 日曜日は釣り日和だと勇んで出かけた



蝉が昇天~

ピーカンの夏日となったら 岩魚釣りが楽しい筈と 早起きして高速をビューンと走って一路木曽へ
19号線に降り流れが見えた瞬間 青ざめた・・・大増水では無いですか・・・
も少し走って支流なら何とかなるかもと思いつつ行も 希望的観測は外れて やっぱり増水
こりゃ~厳しい! けどここまで来て行かない訳がない、とりあえずはやって見ようとハスラーを停め変身し
二股の上ならもう少し流れは穏やかに違いないと 自分を納得させながら歩を進める
20分ほど歩いたところの沈下橋が埋まって見えない! 週頭の雨は木曽方面では相当激しかったのが分る



二股下流は大増水     二股上流も増水だが気持ち落ち着いていると言う事に・・・

増水で流れは速いが濁りはそれほどではない
弛みや反転流に避難しているモンスターが飛び出すかも知れないなんて妄想を少しだけ秘め 竿を振って行くと
案の定緩い所で反応が帰って来た
妄想はさておき もしかしたら1匹位は釣れるかも?そう思い反応の有った反転流で少し粘ったら又反応したが乗る事は無かった

何とか1匹だけでも岩魚ちゃんに逢いたい
そう思いながら激流を慎重に歩き たまに竿を振って進んで行くのだが 稀にある反応を仕留めることが出来ないまま
流石にここは超えられない そんな最終ポイントで暫くやっては見たものの 反応なくフライをトップガイドに掛けてリールを巻いた
最後に景色を撮影しようと 大石を跨いで流れの中央付近に移動したら 先ほど立っていた場所からは見えなかった緩いポイントが目に入った
もしや?そう思ってガイドからフライを外して もう一度プレゼンしてみる
隅っこの反転流に乗ってゆっくり回って行くフライ そして数秒後 ”パシャ”っと水飛沫が上がった
軽く合わせたらやっとこ今日初めてロッドが ピコッと撓っ!
超高速大急ぎでラインを手繰り ササっとランディングネットを流れに浸すと同時にターゲットを引っこ抜き 空中キャッチ
意気消沈で戻る筈だったのが 一転 奇跡の1匹に出逢う事が叶ってとてもラッキーだった



奇跡の岩魚ちゃんに救われた

チャレンジングな激流での劇的な1匹に安心して 釣り上がって来た流れを戻って行くと
不思議な造形を見つけた
小石をTOPに載せた砂の塔 それが幾つも並んでて 古代文明の遺跡の様にも見える
きっと大雨で崩れた土砂が その後の真上から降る雨にで 頭の石が傘の役割を果たし 砂部分だけ流されたと分析できる
霜柱ならぬ砂柱とでも言いましょうか 何故か心惹かれる自然の驚異です



バベルの塔

第二弾のポイントに入ろうと小一時間下手に歩いて来た時
山裾に黒く動く影 熊だ! 今年は多いと聞いていたが長年通っているこの流れで初めて見た!
距離は遠かったし 相手も僕に気が付いたようで のそのそと奥の方に消えて行ったので 鈴を鳴らしながらゆっくりと危険個所を通過し
更に5分ほど歩いて 再度入渓

朝に比べたら水量も少しは落ち着いたかも知れないし御日様も高くなったので ある程度期待は有ったのだが
ここは反応も全く無いまま 堰堤下の退渓点すぐの最終ポイント
そこに反転流に乗ってゆっくり回っているクワガタが見えた
一番の狙いどころだったので その手前側にヘアカディスを投じて岩魚ちゃんの登場を待ったが 水面はクワガタの不自然な動き以外に何も起こらない
そして10秒後 クワガタを追い越したフライがこれ以上行くと流木に引っかかるし ここでピックアップしたら救出できるかもと
そーっと竿を立てると上手い具合にティペットがクワガタに絡んだようで 釣り上げる事に成功した
キャッチした後 ティペットを外すのに少々手間取ったが 無事に河畔の樹木にリリース出来た

良い事したので きっと岩魚ちゃんも釣れるはずだと 再度反転流に向かったが そんなに甘くはなかった



アカアシクワガタを救出した

もう一度林道に上がって 時計を見ると まだ正午を少し回った所だった
さてと? ここから15分ほど下った所をやってみるか? いっその事流れを変えるか?
取り合えず15分歩いたポイントは激流だったのでスルーして、そのままハスラーまで戻りオニギリを頬張りながら移動する事に
第三弾に向かう途中 土砂崩れで道が通れなくなっていた・・・
こりゃだめだ Uターンして今来た道を引き返しつつ何処に入るか考え増水でも多分大丈夫なO川まで車で1時間 歩いて上流に行ったら小一時間で帰りは1時間半
O川かと100m位林道を戻ったが やっぱり歩くことに決めバックしてちょっと道幅の広くなった所にハスラーを停めた

ベストを引っ掛けロッドを右手に そして左手で笛を持って 土砂崩れを超え林道を歩いて進む
幸いにも熊に出逢う事も無く 第三弾 本日ラストの流れに降り立った
流れは早いが 第一弾 第二弾に比べたら全然イケる
この流れなら小さめのフライでフッキング率を上げた方が良いと思い ソラックスダン#15に結び変えて岩魚ちゃんを捜索
反応は直ぐに有ったが乗らなかったけど 10分後に又反応して今度は無事キャッチ
1時間かけて歩いて来た甲斐が有った



ソラックスでゲット!

暫く行って 2度反応するも乗らず・・・ フライを蟻さんに変更したらこれが良かったみたいで 各反転流から反応が有り
フッキング率も50%位に向上した



蟻さんで~美白岩魚ちゃんや渋い岩魚ちゃんと戯れる

朝は 今日はボウズかも・・・ 昼には1匹だけでも釣れてて良かった~ と思っていたが
ここに来て数匹の岩魚ちゃんに遊んでもらえたので 肩の力が抜けた
流れは相変わらず激しいが 明るい陽射しと澄んだ空気が爽やかな夏日
そんな中でゆっくりロッドを振り フワフワ浮いて流れるフライを見つめ 時折バシッと竿を立てると
無垢な岩魚ちゃんが驚いたような顔を見せてくれ 気が付けば幸福感で満たされている

3年前にこの流れが壊れた時 10年は無理かと思っていたのだが岩魚ちゃん達は健気で強かに戻ってきていて
僕の楽しませてくれる

そう思いながら 竿を振り 毛鉤を流れに浮かべて行く



後半 少しサイズが大きく成った♡

時計はまだ15時半を少し回った所 釣り上がるには流れを渡らなければならなかったのだが
上手や下手を見回しても渡るのは危険がいっぱいだったし 既に心は満たされていたので 竿を仕舞って上がることにした

林道を鈴を鳴らし笛を吹きながら戻って ハスラーで一気に帰路に
ガタゴト道を下り 19号線~高速を一気に走り 芸能ICで降りてから家までの間に 晩飯を調達
帰り着いたらササっと片付けて 一人”乾杯♪”



一人 エビス祭り

は~幸せ



今日の釣果
岩魚ちゃん 9匹



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