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2021年8月24・25日(土・日) 晴れ 気温19〜28度 水温15度

お盆前からずーっと雨っぽい日々が続いていたが ようやく晴れが戻って来たので 木曽の岩魚に会いに行って来た

高速を降りて 19号線から見える流れは中々の増水! 目的の支流に曲がってからも増水のままだったので更に支流
通称タクシーポイントに向かったら 幸運にも空いていたので ハスラーを止めて変身
流れまでは結構遠く 高低差で50m以上あるだろうが ここからでも微かに激流らしき音が聞こえてくる

流れに降り立つと予想通りの激しい流れだったが 所々有る緩い小場所から日差しに誘われた可愛らしい岩魚ちゃんが飛び出してくれた



気持ちよく 可愛い岩魚ちゃんと戯れる

どピーカン?の真昼間 澄んだ激流に竿をフリフリ そしてチビッ子時々
何とも気持ちの良い時間が流れて行く

けれども 2時間も同じ事を繰り返しててドキドキが欲しくなって来たので 情況の変化を願いオニギリを喰って見たりした



ま こんな感じで

半時間ほどのブレークタイムが少しは効いたのか 食後は若干のサイズアップ
そして 何となく気が付いた岩魚ちゃんの違いなんぞにも 喜々としながらの川遊びは進みます

白点の見えないヤマト系
背中前半は虫食い 後半は白点
お腹オレンジ
黒系
白系
色んなタイプの岩魚ちゃんがこの流れには棲んでいますね〜



多種多様な岩魚ちゃん

ちょっとずつ調子が上がって来た午後ですが 取りあえずの退渓点も近くなってきましたのでここらで一発なんて思って進んで行きます
3連のたきまで あと50m程の右岸側の複雑な流れの中のちょっとした反転流に良い感じの影が揺れているのを見つけてチャレンジ
上手く反転流に乗って影に向かうフライと それに気が付いて若干進んできた影でしたが
あと数センチの所でドラッグが掛かってフライが”ピュー”っとなって 影も何処かへ消えてしまった・・・
完全に気付かれては居ない まだその辺りに居ると信じて何度かプレゼンすると 岩縁の陰の中に浮かぶフライが静かに消えた
これか!っと合わせたら 小竹竹竿がグーンと撓って 来た〜!
尺には少し足りませんでしたが 良い岩魚ちゃんが釣れてくれました

さーて残すは滝下 そこでドーンと〆て〜何て思いながら念の為 左岸脇に有る小場所にもヘアカディスを投じて見ます
1投目で反応しなかったので2投目3投目と徐々に気が緩み お留守だな〜と思ってた4投目
何処に居たのか分らなかった大きな影が突然フライの直ぐ下に現れたと思った次の瞬間 大きく口を広げ波紋を起こした
”マジ!”っと超遅い合わせでは有ったが小竹竹竿を大きく煽って見たら ラインがピンと張って乗った!
よっしゃ〜これは尺超え〜
とラインを手繰って竿を更に立てると良い感じの重みが右手に伝わった そしてターゲットが頭を振って嫌がる感じも
が次の瞬間 テンションが抜けてさようなら〜
油断してた分 合わせが決まらなかったのね〜

まだある 本命は滝直下のプールとその反転流だと切り替えて進んで行くが
予想以上に流れは速く 何も起こら無いまま 一旦竿を仕舞いました




速い流れを避けて チョット下に居たのかな?

崖を這い上がり 林道を下って行くと アサギマダラがヒラヒラ〜
美しいですね



ピンボケばかりですが〜

さて時間は午後4時 いつもなら帰路に就く時間ですが今日はもう一本やって見ます
林道を4キロほど下って 工事現場の上に入って見ます

ここは全体的にフラットな流れですがやっぱり水量多くて速い流れが殆どなので
緩い小場所を重点的に探って行くと 先ず先ず良い感じに釣れてくれます

8寸9寸の良い岩魚が釣れネットに納めるとギョッとする事が
お尻からハリガネ虫が出て来てて うへ〜っ で暫く見てたらどんどん長くなってきたみたいだったので引っ張って抜いてあげたら
岩魚ちゃんもさっぱりするかと引っ張って見ますが 以外に抜けないものですね



岩魚ちゃん

最初の半時間ほどは好調でしたが 後半は徐々に渋くなって来て遂に堰堤へ
激しい流れなの中 居るなら此処だろうと狙ったポイントで 1匹の影がフライを見に来たのですが何故だか帰って行ってそれっきりです
こんな激しい流れなのに見切られてしまうってどうよ? そう思いながらダメもとで少し激しい辺りも攻めてみたら
ほぼ見えていないフライの位置を予想で見ていたら 何となく銀色の影がヒラを打ったような気がしたので聞き合わせをしてみたら
”ギュイーン”と力強いリアクションが返って来た!
これは!最後に劇的なシーンが生まれるのか!! そんな風に思ったがギュンギュンと引く感じが大物では無くスレっぽくて
若干無造作に寄せて来たら 8寸程の影はスレでは無く口に掛かってるみたい でこの引き?もしや?
雑だったやり取りを少し丁寧にし 膝上まで流れに進んでキャッチした渓魚は タナビラちゃんだ!
結構嬉しい?
レアキャラと出逢えたので ちょっと多い目に写真を撮って チョット熱い目のチューをして リリース

立ち上がって竿を仕舞おうとしたのですが 堰堤向かって左の浅くて緩いプールにライズリングを見たので もう一回フライにドレッシングをしてやって見ます
1投目でプチっと来ましたが乗りません・・・ と別の所で又ライズ 何匹か居るみたいです
その後 見切られ 空振り 見切られ で流石にダメかと思ったけども 気の良い岩魚ちゃんが居てくれたので何とかなりました



レアキャラ タナビラちゃん登場

竿を仕舞ったのが 17時半過ぎ
変身を解いてからコンビニに寄って晩飯などを強いれたら 道の駅で車中泊
そう今回は一泊二日なのです

本日の釣果 岩魚ちゃん27匹 タナビラちゃん1匹



明けて翌朝
当然の如く6時前には目が覚めて 釣りにはまだ時間は早いと思いながらもじっとして居られず 始動します
今日はダムの上へEバイクでチャレンジするぞ〜と林道をハスラーで登って行くと 車止めよりも大分手前からポツリポツリと車が停まっています?
進むにつれ車が増え 陽気に誘われた山登りの人たちがワンサカ来ているんだと思いました
がその中に スクーターの一人と 折り畳み自転車の一人 うわ!釣り人だよね〜



ざっと40台は居た

釣り人かも知れない が 違うかもしれない
まあ入渓する所はいくつか有るので行ってみようと変身しEバイクのスロットルを開いて行く
ダメもとで今年2回目の奥に向かって行くと 案の定Eバイクの機嫌が悪くなって何度か降りて押した
その甲斐有ってか 入渓点に先行者は見当たらなかった

崖を降りて流れに対峙 水量はそこそこ多いけど標高が高いからか昨日よりは落ち着いた流れ
初夏に来た時一発目にヤラカシタプールに向かったが そこは結構埋まってしまったせいか無反応だった
青い空の中に白いシルエット快晴の空には月がまだ残り
濃い緑の中 白い巨石群を縫うように川は流れ エメラルドグリーンの深み ジンクリアな瀬 真っ白な白泡
ロケーション最高
気持ちよく竿を振りながらも まだ朝が早すぎるかな〜と進んで行った8:36分白泡脇の鏡になったポイントに投じたフライがユラユラ流下して行った所で
”パク”っと喰って 今日の最初の岩魚ちゃんを手にする事が叶った



良い自然 良い岩魚 良い流れ

朝が早くて岩魚ちゃんの気分があがっていないようで 中々次のの出逢いに至らなかったのですが
9時半を超えて2匹目 ようやくモーニングタイムが始まったような感じがしてきたその次
大きく広い瀬の終盤に取り合えずと投じた1投目で”シュポ”っと喰って来た奴を軽く合わせ更にグイっと追い合わせを居れた直後
まさかの力で猛ダッシュするターゲット ティペットが水を切りラインがどんどん伸びて行くのを制御すべく
ロッドグリップの所でラインを押さえている指が熱くなりテンションも上がる
大場所の導入部での1匹 もしかしたらまだ何匹か居るかも知れなかったが この渓魚は何としてもキャッチしたい
そう思い 場が荒れても構わないと少しでも安全にキャッチ出来るポジションへと流れの中に進んで行く
膝上まで流れの中に入ったので 岸まで3m 下流の落ち口まで3m  足元は決まったので後はターゲットとのやり取りに集中
上流に向いていた奴をロッドをグイっと立てて寄せようとする 少々の抵抗の後じわっと動いたかと思ったら下流に走る
ロッドを逆方向に寝かせ下らせない様プレッシャーを掛けて少しラインを手繰ると今度は上流へ
そんな幸せなやり取りを1分ほど楽しみ さあ頃合いと背中のネットを左手に取って流れに浸しつつ ロッドを立てターゲットを寄せる
Good Size の岩魚ちゃんが差し込んだネットの横をすり抜ける事2回 若干ヒヤヒヤしたがその次で無事にネットイン
そして ガッツポーズ
美しい自然の中で 美しく大きい岩魚ちゃんに遊んでもらえる なんて幸せな事でしょう



遂に尺岩魚に出逢えた 頑張ったブラックヘアカディスは傷だらけ

別嬪さんの写真撮影の後 良い出逢いに感謝し熱いチューをしてリリースすると 彼女はゆっくりと流れに帰って行った

大仕事を完遂し壊れたブラックカディスをティペットから切り離し 新しいブラックカディスに結び直してドレッシング
立ち上がってティペットも確認し 上流にキャストする前に真横にフライをポイと置いてラインを送ろうとしたら 突然ガバット来た
反射的にロッドを煽ると上手く乗って竿が撓る
其処はさっき散々ファイトした所でしょ〜なのに又と言うか 更にデカく無い! なんて飽きれつつも頬が緩んだのですが
次の瞬間 テンションが抜けフライが空を舞った・・・
ギョエ~何で〜 もしかしたらフライがポッカリ浮きすぎてて口の中まで吸い込めなかったのでしょうか!

このまま岩魚ちゃんのやる気がどんどん上がって ウハウハ〜何て思ってたのですが
時合は直ぐに終わって 暫くはウンともスンとも
おまけにオーバーハングした岩場で頭を打ってオニヤンマ君破損! その際帽子の下も流血 結構痛い



頭付で壊しました

もう一回調子が出てきたのは 11時を回った頃
二股の合流辺りから何故か釣れ始め 更に左又を進むと 反転流が回る大石の日影の部分に岩魚
大石にお行ったり寄り添う感じで揺れる影 焦らずに一呼吸してフライやティペットのチェックをしてからリーダーキャストでプレゼン
その距離 僅か4mなのも有って 狙い通りにフライを落とし難かったけど割と良い所を何度か流れたが 無反応?
おかしいな〜やる気無いのかな〜 とフライをピックアップして思いっきりドレッシングしてポッカリ浮かべて見たが やっぱり動かない??
どうしたものかと思いながら何度かやって見たら 何処でスイッチが入ったのか分らないが ゆっくり浮上して来て無警戒でフライを口にした
お 喰った!と一呼吸置いてロッドを立てたら グイっと重みが伝わってくる
そして次の瞬間から 無警戒だった岩魚ちゃんの驚き様が〜ダッシュで逃げようとするも
ガッチリフッキングとちゃんとチェックしたティペットでの近距離戦は僕に部が有り グイっと寄せてネットを水中へ
岩陰に居たダークな岩魚は 良型だと思ってたが 予想以上に大きく ランディングする時になって少々ビビったが 大人しくネットインしてくれて良かった?
渋い容姿の尺上岩魚ちゃん 何枚も写真撮影させて貰った後 お決まりのチューしてから流れに帰ってもらった



ネットに横たわった渋い岩魚は 今日2本目の尺上だった

好調は暫く続き 正午を過ぎても釣り上がって行きましたが泣き尺止まり
そろそろ足腰が怪しくなって来たので 爽やかで軽快な岩魚釣りの良いイメージのままフィニッシュしようと 竿を仕舞う事にしました



あまおう苺バーをかじりながら〜

林道に上がって帰り道の橋の上から 流れをみたら やる気有りそうに揺れる岩魚を発見
もう少し大きな魚なら竿を出しに行ったかもしれなかったけど 尺には少し足りそうにも無かったので 写真だけ〜
やっぱり良い魚は良い流れにいますね〜



見えますか? やや左上です

Eバイクに戻るまでの林道では
土砂崩れが起きていて 巨木が倒れ巨石が転がっていました
お盆からの雨が激しかったことを如実に表している風景です

見た目樹齢数十年以上の巨木が 一瞬の土砂崩れで寿命が尽きる
この数十年の間に何度も大雨は有っただろう それこそ一昨年前の大雨も耐えた山肌
何かのバランスが崩れて突然崩壊してしあったのだろう

自然を人間の手でコントロール出来る筈がないので せめて荒れさせない様 温暖化させない様
経済活動優先ではなく ナチュラルな生活を心がけ いつまでも 川遊びが楽しめ鱒よう暮らしましょう



がけ崩れに思う

ハスラーまで戻ったら 14時前
結局釣り人っぽいバイクとかは見なかったな〜と思いながら変身を解き
エナジードリンクを飲みながら 帰路に付きました



本日の釣果 :  岩魚ちゃん 10匹



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